1回目 アイディア出し〜下絵 2回目 下絵〜トレース 3回目 マスキング1 4回目 エアブラシ1 5回目 マスキング2 |
6回目 エアブラシ3 7回目 ブレイクた〜いむ 8回目 まだまだ続くよ 9回目 仕上げへ向かって |
最初にして最重要事項は、ズバリ松下先生のアイディア出し。頭の中にインスピレーションを貯めておく引き出しがあって、毎日仕事に追われている間にもいっぱい詰め込んでいるからこそできる技。 |
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音楽を聴きながらモチベーションを高めて集中すると、見る見るうちにラフイラストが!アイディア出しがしっかりしていると迷うことなく手が進む。 |
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アートディレクターがいる場合、鉛筆描きのラフを見ながら打合せ。雑誌等のカバーでは、イラスト以外の要素を想定しながらボリュームを考えたりするので、結構タイヘン。 ( 参考文献:アートオブ ススムマツシタ<アスキー>) |
決定した構図に、さらに細かく鉛筆入れ。この鉛筆描きの段階でどの部分にどんな色を入れて…と最終的な仕上がりを考えている。 この時ばかりは夢中になりすぎて気がついたら空が明るくなっていることもしばしば! |
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出来上がったスケッチをオプチスコープ(投影機)にかけて主要な線をひろい出す。イラストはオプチスコープ下に置かれたイラストレーションボードに映し出され、 それを鉛筆でなぞるという作業だ。 |
イラストレーションボードにマスク用のアプリケーションコートを全面に貼り付ける。中に空気が残らないように中央から押さえていく。 |
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このペーパーの上に「最初にどの部分に色を入れるか」、「そのためにはどの部分をカッターで切り出す必要があるのか」などの指示を直接書き込んでいく。こうしてエアブラシ作業の準備がやっと終了!まだまだ先は長いぞ!(参考文献:KADOKAWA MOOK アート探検隊 HOW to ART VOL.1 BASIC LESSON <角川書店>) |
まず最暗部と決めている部分に刃を入れ、マスクを剥がす。マスクはすべて元に戻して何度か使うのが前提だ。防塵マスクをしてエアブラシ開始! |
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インクを仕込んだハンドピースを使って色を入れていく。混色を作る時もカラーインクのビンを迷わず手に取り、数滴の配分も迷いがない。思い通りの色がすぐに出て、試し噴きもしないのは熟練の技。 |
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最初は一番気合いの入る人の顔と目から進めることに決めている。暗い部分から色を入れ始め、だんだん明るい色の場所へ。こうしてマスクを少しずつ剥がしては噴くという作業を繰り返す。細心の注意を注ぐのは瞳の表現。瞳の中のグラデーションとハイライトが透明感をつくりだし、キャラクターを生き生きさせる。写真は第一段階が終わってペーパーを全部剥がしたところ。はっきり現れて、ふぅ〜気持ちいい! |
第一段階の作業が終了したイラストレーションボードの全面に、再度マスキングペーパーを貼り付ける。第一段階で仕上げた顔部分にはもう色をのせないのでマスクを覆わせたままにし、それ以外の着彩に取り掛かる。またペーパーを剥がしてはエアブラシを噴き、、、という作業を根気よく繰り返す。 |
髪の毛の部分のペーパーをカットし、インクを噴き付けているところ。まず最初にベースになる色を入れ、その後、さらに細かく色分けをしていく。下の色との重なりで色を出せる性格を生かし、暗部から重ねていくのが松下流。これ重要ポイント! |
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ちなみに今回使用した絵の具はすべてカラーインク。ウィンザー&ニュートン、ペリカン、ヌーベルを多く揃えている。キャンバスボードに描くときなどは、アクリル系の絵の具を使う。 |
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2回目の色入れ作業が進行中。次に色を入れる場所のペーパーを部分的に剥がしている。ペーパーのカットには、もちろん1ミリのズレも許されない。もっとも緊張する一瞬のはずなのだが、さずがは手慣れたもの。見る見る間に作業は進行していく。 |
ついに第二段階の作業も終了。ボードに貼り付けられていたマスキングペーパーを再び全面的に剥がす。ネッキーの洋服など色を入れ残した部分が、ちょうど白く抜いたようにも見える。「さて、次はどの部分の作業を始めるかな」 ホッとひと息入れる瞬間なのだ。 |
一見単調そうに見えるが、じつはすさまじく集中力を要する作業。このような作業の繰り返しを、さらに進行させていく。ついに3回目の行程が終了した。ここまでくると、ほとんど完成品に近くなってきているが…。最後の仕上げ、微調節がまだ残っているのだ。 |
コントラストが弱いところ、もっと強調したいところなどに修正を入れればオーケー。それがすめば、いよいよ完成。ちなみに前作業が終了するまでに要する時間は、まるふつか。構図を決めるのに1日かかるというから、色入れは・・・・・・なんと、1日でできちゃうんだね |
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